呉に行ってきました

少し前ですが、呉に行ってきました。

自転車と全く関係ありませんが、個人的にはとても印象的な場所だったので、ブログに書き残しておくことにしました。

呉も横須賀と似たようなところかな、と思っていましたが全然違いましたね。

以下、ポエムです(笑)

呉市

呉は横須賀、舞鶴、佐世保と並ぶ帝国海軍の四大拠点の一つでした。

全盛期は人口40万人を超え、大戦中は東洋一といわれたほどの規模と技術を誇る海軍工廠が存在し、史上最大の戦艦「大和」を含む多くの兵器が呉で建造されました。

呉は帝国海軍と共に栄えてきた街です。そして元々の瀬戸内海特有の地形的豊かさもあり、加えて大戦の痕跡がわかりやすく残っている箇所も多い。これらの要素が重なり合って今の呉を魅力的なものにしているのでしょう。

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館

大和ミュージアムは戦艦「大和」を中心とした戦争博物館の側面が強く、戦争当時の記録を中立的な視点で淡々と語りかけてきます。

今の我々の環境は良くも悪くも直近の大戦の結果で決まってしまったところはあるでしょうし、現代日本人ならこの場所で何らかの意味を見出す人は少なくないと思います。

中でも最も感情を揺さぶってくる展示物は、人間魚雷「回天」。

人間魚雷のような特攻兵器は窮地に陥った日本が見せた異色の集団狂気の象徴でしょう。

ここでは当時録音された音声遺書を聞くことができます。

思い出、感謝、謝罪、無念、自己犠牲、陶酔、興奮、誇り、抗えなさ…色々なものが入り混じっているこの肉声には日本の本性が表れているように思えてなりません。

戦争、奴隷文化、黒人差別など歴史をみればもっと禄でもないことはいくらでもありますが、特攻兵器も今後あってはならないと思わず強く願ってしまいました。

館内には1/10スケール戦艦大和の模型が展示されております。

模型と言えど、殺戮のための兵器の形を表したものなのに、その造形を眺めているとどこかワクワクしてしまう。

このような人間の仕様もなさの連鎖が、もしかしたら戦争のような大きな惨劇を引き起こしているのかもしれませんね(適当)

艦船めぐり

横須賀にも軍港巡りがありますが、呉の艦船めぐりでは軍港だけでなく大型造船所を海上から眺めることができます。

原油タンカーの重要性や旧海軍工廠や現在の軍艦はどんな役割を担っているかという専門知識や自衛隊の誇りだけでなくユーモアにも富んだ元・自衛隊である案内人の解説は軍艦への興味関係なしに、一聞の価値はあります。

軍艦の横にマツダが停車していたので何となく撮影。

そうえいばマツダも広島でしたね。大和ミュージアムを見学した後、何故かマツダが最も日本らしい車を体現しているように思えてきました。

歴史の見える丘

レンタカーにて直ぐ横を通ったのですが、駐車場とスケジュールの都合で撮影を断念したのでグーグルより拝借。

旧海軍工廠の設備、大和の修理を行った船渠(ドック)は未だに残っており、現在は自衛艦や米軍艦船などの修理に使用されてる様子をここから眺めることができます。

名前通り、世界大戦の歴史的痕跡を未だに目と肌で感じ取ることができる貴重な場所でしょう。

巨大な船渠とクレーンがひしめくビジュアルだけでも圧巻ですし、大和ミュージアムで知った内容、現代日本の経済的発展を大きく支えてきた産業技術のいくつかは且つて兵器工場だったこの場所で培われた側面があります。

それを思うと、何だか複雑な感情が沸き上がってくるような気がしました。

アレイからすこじま公園

国内で唯一、潜水艦を間近で見ることができる公園とのこと。

写真のクレーンは戦時中に魚雷積み下ろしに使われていたものだとか。

ちなみにこの公園のとなりには戦艦大和を建造した海軍工廠の跡地に建つ日本製鉄の呉製鉄所があります。

この製鉄所も歴史ある存在といえますが、先日、閉鎖が発表されたことを呉の居酒屋で小耳にはさみました。閉鎖により3000人以上が路頭に迷う可能性があるとか。

大戦で培われた産業技術ですら押し流してく時代の流れの凄まじさに筆者はどこまで耐えられそうなのか、ふと考えてしまいました(汗)

灰ヶ峰展望台

色々見学してしんみりたので、気分転換に呉を一望できる灰ヶ峰展望台へ。

灰ヶ峰は中四国三大夜景と言われる夜景の名所でもあるとのこと。

瀬戸内海の豊かな地形に大戦の過程で発展した街が重なった風景の壮観さには、戦争の記録に触れたことでしんみりしてしまった面倒くさい感情も吹き飛んでしまいます。

寒くてすぐに下山しちゃったけど、またいつか夜景でも撮影しに来たいものです。

おまけ:グルメ

広島グルメの豊かさは素晴らしかったです。

最後の写真はアナゴの生ちり。アナゴの刺身は実は隠れた広島名物とのこと。

アナゴ特有の触感と噛むほど旨味が出てくるその美味しさは機会があれば是非お試しあれ。

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