西伊豆を走ったときの反省もあり、カメラを新規調達しました。
今回、購入したのはオリンパス社OM-DシリーズのE-M10 Mark III
このカメラ、今の筆者にとって割とベストな製品だったので満足している。
そして更なる自転車ライドへの意欲を掻き立ててくれた。
以下、露骨なダイレクトマーケティングです。
OM-D E-M10 Mark IIIの概要
E-M10 Mark IIIはOM-Dシリーズのエントリークラスの一眼カメラです。
OM-Dは小型・軽量・高画質を全て兼ね備えた唯一の本格一眼カメラシステムの総称とのこと。
オリンパスはミラーレスに特に力を注いでおり、通常の一眼レフカメラは取り扱っておらず、OM-Dシリーズも全てミラーレス一眼カメラです。
レンズマウント規格はマイクロフォーサーズを採用しているのが最大の特徴。
以下、なかなか気合の入ったエントリーモデルE-M10 Mark IIIについてご紹介。
良い点
小型・軽量・高画質・豊富なアートフィルター
これらは筆者にとって重要な特性である。
ただただデカくて重いカメラだったらライドで担ぐ気になれない。
そしてオリンパス社は小型・軽量・高画質の全成立に最も拘っているメーカーである。
E-M10mark3のボディは362[g]と比較的小型軽量であるため、個人的にはライドにも十分に担いで行けると判断。
画質も十分であり、8コマ/秒の連写性能も有しているので、動体撮影も十分に対応可能だ。
加えて豊富なアートフィルターとアドバンストフォトモード。
この写真はアートフィルターのジオラマを使用して撮影。
豊富なアートフィルターは写真撮影を楽しくしてくれる。
これらの写真仕上げをカメラ上で簡単に設定できるのは有難い。
最強クラスの手振れ補正
これは他社のエントリークラスには無い特徴だ。
E-M10 Mark IIIはエントリーモデルにも関わらず上位モデルと同じ「5軸シンクロ手ぶれ補正」が搭載されている。
手持ちでシャッター速度2[s]も可能らしく、なんと夜景も手持ち撮影でイケるらしい。
そして上位モデルと同じということは同社の「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応したプロレンズを装着すれば E-M10 Mark IIIでも現時点では世界最強6.5段の補正効果を得られるということである。
強力な手振れ補正は自転車で頻繁に動き回りながら撮影する筆者にとって大変ありがたい機能だ。
4K動画
なんと4K動画も撮影可能。
ここでも手振れ補正機能が活きるので、動画撮影も楽にこなすことができます。
動画の時代が来ているようなので、最近は動画機能が人気みたいですね。
インターフェイス・ソフトウェア
パッと見は本格志向のデザインにみえるが、意外にも初心者向けのインターフェイスで装備も充実している。
モードダイヤルは基本のM/S/A/Pに加えてオート、動画モードなど。
SCNは各シーン対応、Artはアートフィルター、APはアドバンストフォト。
ちなみにアートフィルターはM/S/A/Pの各モード上でも使用可能。
電子ファインダー
電子ファインダーもついている。設定を弄れば星空も覗ける。
簡易フラッシュ
簡易フラッシュも搭載されている。
チルトモニター
このチルトモニターも地味に便利。
チルトモニターの稼働範囲はこんな感じ。
アプリケーション
また遠隔操作リモコンとして使用することもできる。
他にはデスクトップ用ソフトウェアとして「OLYMPUS Viewer 3」が無料ダウンロードできるので、RAW形式で撮影後に高度な編集を気軽にに行いたい方にはおススメ。
ガイドブック
この本は筆者も読みましたが、中々良かった。
このガイドブックを同時購入しておくと、写真撮影のコツを一気に掴むことができると思います。
マイクロフォーサーズ規格
正直なところフルサイズのミラーレス一眼も気になったが、ボディもレンズもかなり高額だし、現時点ではフルサイズが必要になるシーンが思い浮かばなかった。
ブログやA4サイズ程度での印刷しか行わないなら、画素数1500万以上の意味は特に無いらしく、つまり筆者にはフルサイズの大きなセンサーは不要だということです。
そしてレンズ交換時にイメージセンサーにゴミが付着する問題…
マイクロフォーサーズなら相対的にセンサーサイズが小さいので問題になりにくいだろう。
フルサイズセンサーはとにかく大きいので、レンズ交換時にゴミ付着が起こりやすそうで何か嫌。
また個人的には、マウントに干渉するくらい大きいフルサイズのセンサーだと「本当にセンサーの隅っこまでしっかり光が届いているのか?」という点には少し懐疑的。
プロレンズ対応
オリンパス社にはコンパクトで高性能なプロレンズのラインナップが充実している。
しかも他社のプロレンズよりも圧倒的な良心的価格。
そしてOM-Dシリーズは上位モデルのフラッグシップ機から下位のエントリーモデルまでレンズマウントは全て共通なので、レンズを買っても無駄になりにくい。
上位モデルと下位モデルでレンズマウントが違う場合が多いと思うので、これも他社にはない特徴だ。
そしてこれらのプロレンズはテレセントリック光学系を用いた高い光学性能を持つとのこと。
小型軽量のためだけではなく、「如何にしてイメージセンサーに理想的な光を届けるか」までを考慮してマイクロフォーサーズ規格にしているのだなー、と以下の記事を読んで思いました。
もはやセンサーサイズよりもレンズ性能の方が重要みたいです。
おすすめレンズ
以下のレンズを追加で用意することでライド中の撮影は更に楽しくなると思います。
単焦点レンズ
ライドのお供にこれ一本。
この単焦点レンズ1本でボケ撮影だけでなく、スナップ・風景・夜景・料理などの撮影全てをこなせる。
焦点距離は35mm判換算で34mmと汎用的な画角に加え、F値も1.8と明るめなので十分にボケる、写りも良く、オートフォーカスにも対応。
加えて最大の特徴である110[g]の軽さとコンパクトさにより、ライドの邪魔になりにくい。
ボディに装着するとこんな感じ。
装備したときのバランスは良い感じだと思う。
このレンズで撮影した写真はこんな感じ。
もう少し狭い画角が良い場合は25mmF1.8の単焦点レンズが良いかも。
(35mm判換算で焦点距離50mm相当)
ズームレンズ
10.7倍ズームが可能な便利レンズで重量も285[g]と中々の軽さ。
35mm判換算で焦点距離28-300mm相当をカバーするので、準広角域から中望遠域までこれ1本で対応できちゃう。
ダブルズームキットのレンズ2本をひとつにまとめた感じのレンズです。
F値は4.0~5.6とあまり明るくないけど、そこが気にならないならこれ1本で十分。
またこのレンズは防塵防滴対応ですが、E-M10には未実装なので組み合わせる場合は要注意。
プロレンズ
E-M10でプロレンズを使ってみたくなったらこれ。
これはオリンパス社製プロレンズシリーズの標準ズームレンズ。
理由はプロレンズの中では一番軽くて小さいので、小型のE-M10に装着してもカメラ全体としてのバランスは何とか成立するから。
御覧の通り、E-M10に装着したときの重量バランスは結構ギリギリな感じ。
しかしこのレンズは35mm判換算で24-80mmの焦点距離をカバーし、また全領域でF値2.8通しと扱いやすく、プロレンズの中では一番値段も安い。
防塵防滴確保のためか、レンズ重量は382[g]とE-M10のボディ並みに重いが、これでも他社のプロレンズよりは全然軽い。
単焦点レンズと並べて比較すると、サイズの違いもよくわかる。
しかし撮影した写真のクリアさ、シャープさはやはり上質で一味違うモノになります。
このプロレンズを使って試しに夕日を撮影してみたが、やはり一味違う写真になった気がする。
おすすめアクセサリー
予備バッテリー
E-M10 Mark IIIにも使用できるリチウムイオン充電池。
ぶっ通しで撮影すると半日くらいしか持たない感じなので、予備バッテリー1つくらいは持っていた方が気楽に撮影できると思います。
ミニ三脚
ライドに大きい三脚を持ち込むのは困難だが、ミニ三脚なら十分可能。
ミニ三脚があるだけで撮影の幅が割と広がるのでおススメです。
筆者はミニ三脚を使って、星空撮影にチャレンジしたりして遊んでます。
これはISO感度を上げるのを忘れたまま撮影した写真ですが、そこそこ星が撮れていたので満足。
また少し値が張るが、以下のミニ三脚も良さげ。
こちらは多関節構造を有しています。
連写ストラップ
別名:伸縮ストラップだったり、スピードストラップと言われている類のモノです。
ライド中は頻繁に担ぎなおすと思うので、あれば便利だと思います。
筆者もこのストラップをトレイルなどでそのうち試してみる予定。
注意点
以下は購入時の注意点。
エントリーモデルなのでどうしてもモノ足りない部分はあります。
カスタマイズ性は低い
E-M10 Mark IIIはカメラ初心者向けの機体なので、そこまで細かい設定カスタマイズはできないようだ。
筆者も調べながら弄りまわしてみたが、写真撮影だけなら前機種のE-M10 Mark IIの方が撮影のカスタマイズ性が高いらしい。
こちらの方が安価だが、E-M10 Mark IIは手振れ補正機能が一段劣り、4K動画撮影も未対応。
写真のみならE-M10 Mark II、動画も撮影したいならE-M10 Mark IIIという選択になるでしょうね。
動体撮影能力
エントリーモデルとしては十分なのでしょうが、撮影しまくっていると、やはり上位の動体撮影機能が欲しくなる。
ちなみに動体撮影能力はフラッグシップモデルのE-M1にしない限りは特に変わらないです。
防塵防滴仕様ではない
残念ながらE-M10 Mark IIIは防塵防滴仕様ではありません。
防塵防滴仕様はミドルクラスのE-M5以上から対応している。
筆者としてはミドルクラスのE-M5よりもE-M1がおススメ。
E-M5の動体撮影能力はE-M10 Mark IIIと変わらないからです。
筆者も次に購入するのは、動体撮影能力も向上しているE-M1にしておいた方が良さそう。
終わりに
写真撮影した方がより脳の記憶に残りやすいという話もあるようです。
また一眼カメラは自らの行動意欲を駆り立ててくれるモノだと思うので、ライドにマンネリ気味の方は是非。