バロックギアの効果ってどうなのよ?

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という訳で、勢いで購入したバロックギアについて語ろうと思います。

非真円チェーンリングとは

みんな気になる非真円チェーンリング。

楕円チェーンリングだのオーバルギアだの色々な呼び方があるようですが、更なる速さを求めて作られたモノであるのは間違いないでしょう。

ペダル1回転中に歯数が仮想的に変化するのが非真円チェーンリングの特徴です。

非真円チェーンリングで有名なのはOsymetric(オー・シンメトリック)

Osymetric – オー・シンメトリック

今年のツール・ド・フランス王者のクリス・フルームや2012年ツール・ド・フランス王者のブラッドリー・ウィギンスが使用している。

あとはスペインのROTOR社のQ-RINGS。

他には台湾のRIDEA社の非真円チェーンリング。

RIDEA社のモノは非真円チェーンリングの中でも変速性能が良いと聞く。

また歯数が増加方向に変動する領域は2時~4時の範囲全てなのが特徴でもある。

あと最近、ちょっと話題になっているかもしれないのがバロックギア

日本製の非真円チェーンリングです。

バロックギアって何?

ざっくり説明すると、ロードバイクのクランクを横から見て、時計の12時位置を0°とすると、大体の人はトルク(クランク軸を捻じる力)が90~120°位置でピークとなる。

この90~120°位置のトルクピーク部に合わせて瞬間的にチェーンリング径が大きくなり、逆に180°位置では小さくなるように設計されているインナーチェーンリングです。

バロックギアはインナーチェーンリングのみで販売しており、バロックギアのアウターチェーンリングは存在しません。

ちなみに筆者もロードバイク仲間のキメラさんの車体を借りて、ペダリングモニタでトルクピークを計測してみました。

大体のポディションで計測しましたが、筆者のトルクピークも90°付近な模様。

↓筆者のクッソ汚いペダリングのデータはこちら。

ペダリング

話が少し逸れました、バロックギアもオー・シンメトリック、Q-RingsやRIDEA社の非真円チェーンリングと同じような考えを元に作られています。

ただ先程も記述したように、バロックギアはインナーチェーンリングのみで、真円のアウターチェーンリングと組合わせて使えるように設計されている点がオー・シンメトリックなどと大きな違いです。

あとパイオニアのペダリングモニタも装着できます。

バロックギアの基本設計は基準歯数に対して±2の歯数。

36T±2で90°のバロックギアなら90°で38T相当、180°で34T相当のギア比になります。

更なる詳細はスミスのバロックギアのWebサイトを参照ください。

何故バロックギアを選択したか

何故バロックギアを購入したのか。

別にオー・シンメトリックやQ-RingsやRIDEAでもいいじゃん。

オー・シンメトリックはフルームだって使ってるし。

Q-Ringsはルイ・コスタだって使ってるし。

こういう意見、あると思います。

ただ筆者は登りがクッソ嫌いなので、とにかく登りでは楽をしたかった。

だから非真円チェーンリングが欲しかった。

けど筆者は短距離クリテにも出てみたいと思っていたりするので、アウターは真円のままにしときたかったです。

オー・シンメトリックなどでもインナーのみ購入できたりします。

ただバロックギア以外の非真円インナーチェーンリングと真円アウターチェーンリングとの組み合わせで変速するかどうかが謎だったので、今回はバロックギアを選択することになりました。

登りは楽になるのか?

バロックギアを含めた非真円チェーンリングの仕組みについて、もう少し考えてみます。

非真円チェーンリングは大体の人のトルクピーク位置である90°位置付近で仮想歯数が増えて、力の掛かりにくい180°付近で仮想歯数が減る。

けど歯数が仮想的に変動するだけで、クランク1回転のトータルで考えると歯数±0っぽいから、真円チェーンリングと同じケイデンスのままなら速度は特に変わらないように思える。

それに目的の速度を出すために必要なエネルギーは真円だろうと非真円だろうと変わらない。

なら非真円チェーンリングにすることで、一体何が変わるのだろうか。

個人的には非真円チェーンリングにすることで各筋肉に対して掛かる負荷の比率を変化させられると推測します。

力を入れやすいペダル位置で推進力を稼いで、力が入れにくい位置では筋力を節約する。

この考え方が一番しっくりくるように思えます。

ペダリング時に、どのペダル位置でどの筋肉が使用されるかについては、下記サイトの内容が参考になります。

ムダなしペダリングを手に入れろ! | サイクルスポーツ.jp:

CS-net:運動と神経系2

The Primary Muscles Used for Cycling and How to Train Them | TrainingPeaks:

各サイトで内容が多少ずれていたりしますが、どのサイトでも大体80~110°のペダル位置で使用される筋肉の種類数が最大になり、それ以外の位置では使用される筋肉の種類数が少なくなっている。

大体の人のトルクピークが90~120°位置にくるのは、”90°あたりが最も体重を掛けやすいから”っていう理由だとは思いますが、使用される筋肉の種類数が最大になるっていう理由もあるように思えます。

多少間違っているのかもしれませんが、ペダル位置別に使える筋肉の種類を整理してみると、

●90°付近のペダル位置で使える筋肉

・大殿筋(大臀筋)
・大腿四頭筋
・腸腰筋
・内転筋群
・大腿二頭筋(ハムストリング)
・下腿三頭筋

●180°付近のペダル位置で使える筋肉

・大腿二頭筋(ハムストリング)
・下腿三頭筋

90°付近ではたくさんの種類の筋肉をペダリングに使えますが、180°付近ではハムストリングと下腿三頭筋しか生かせないようです。

なのでバロックギアなどの非真円チェーンリングは90°付近での負荷が増えたとしても、使える筋肉が多いので各筋肉に負荷を分散させやすく、逆に180°付近ではハムストリングと下腿三頭筋に集中してしまう負荷を小さくすることができそうです。

今は無かったことにされているが、昔、シマノが作った非真円チェーンリングにバイオペース(biopace)と言うヤツがあったらしい。

バイオペースはバロックギアとは逆で、使える筋肉が少ない180°位置付近でギア比率が最大になるらしく、単純に考えれば、ハムストリングと下腿三頭筋に負荷が集中しすぎる設計。

だから黒歴史化しちゃったのかもしれませんね。

登りは速くなるのか?

よく非真円チェーンリングにするとケイデンスを上げやすくなると聞きます。

ケイデンスが上げやすくなるというのは非常に重要な点だと思います。

上記の通り、非真円チェーンリングはハムストリングと下腿三頭筋の負荷を下げるためのモノと言えなくもない気がする。

ハムストリングと下腿三頭筋に掛かっていた負荷は、大殿筋、大腿四頭筋、腸腰筋、内転筋群に移動すると推測できるので、負荷がそっちに移動してくれた方が楽って人には大きな恩恵がありますね。

なので私みたいに踏み足気味でケイデンスが70~80以上からなかなか上げられないって人なら、バロックギアなどの非真円チェーンリングでケイデンスを上げることができるかもしれません。

逆に、真円チェーンリングでもケイデンスを自在に上げられる人や、負荷が大殿筋、大腿四頭筋、腸腰筋、内転筋群に移動されたら吸収できないって人は、非真円チェーンリングにする必要は無いように思えます。

あとケイデンスが上がるってことは、速度が上がるってことですから、今まで以上にパワーも出てることになりますよね。(パワーが真円と同じままなら別ですが)

ペダリング時に使用される筋肉は上記の通りで、パワーが魔法の如く、よくわからないどこかから捻り出されている訳ではないと思うので、非真円チェーンリングにしてから調子に乗ってケイデンスを上げまくっていると、今まで異常に力を使っていることになるので、割と直ぐにへばってしまう可能性があるかもしれない。

変速性能は問題ないのか?

筆者はROTOR POWERを使用しているのでクランクが5アームです。

なので5アーム用のバロックギアにpraxis works社のチェーンリングの組み合わせで組んでみましたが、変速性能は個人的には全く問題なし。

むしろ今まで使っていたROTOR社の真円チェーンリングよりは全然変速性能が良いように感じます。

ROTORは真円チェーンリングですら、インナーからアウターへの掛かりが悪すぎる。

個人的な感覚ではシマノのSORA以下です。

カンパニョーロの電動コンポのEPSでも変速できないらしい。

ROTORは変速性能がマジでクソです。

なのでバロックギアと組合わせるのが心配だったので、プラクシスワークスにしてみましたが正解だったと思います。

なので、シマノの4アーム用真円チェーンリングとの組合わせても、変速性能が大きく低下することは無いと思います。

ただシマノは元々の変速性能が素晴らしいので、インナーチェーンリングをバロックギアに変更した場合は変速性能が落ちたように感じるかもしれませんね。

バロックギアに残る疑問点

バロックギアで気になる点は、オー・シンメトリックとギア比率が最大になる角度が違うところ。

バロックギアの公式Webサイトに大体の人はトルクが90°前後でピークとなるというデータがあるので、理屈的には間違っちゃいないとは思います。

しかし、バロックギアは基本的には90°でギア比率が最大だが、オー・シンメトリックは102°あたりで最大となる模様。

オー・シンメトリックが理由も無く102°に設計されたモノでもないはずだけど、フルームやウィギンスもたまたま自分の脚に合ってたから使っただけなのだろうか?

オー・シンメトリックについての詳しい情報がほとんど無いので詳しくはわからないが、オー・シンメトリックの方がギア比率の変化が激しく、また102°以降のギア比率の下がり方がとても急らしい。

たびたび個人的な推測になりますが、オー・シンメトリックは筋肉がたくさん使える限界位置まではとにかく踏ませて、それ以外は全力で逃がして通過させるということを極端まで追い求めた結果のように思えます。

バロックギアも洗練させてゆくと、いずれはオー・シンメトリックのようになるのかもしれませんね。

最近週末の天気が安定しないので、バロックギアを装備してからまだ登りにいけていませんが、明日あたりに試してみようと思います。
 ↓続き
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